愛した男を棄てた女

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そして彼はおそるおそる顔をあげ、恐怖と畏怖が入り混じった懇願の瞳で私を見る。   彼の瞳に映る自分は、もの凄い冷たい目をしていた。   『…気持ち悪いのよ、いつまでも私にくっついて、男としてのプライドとか、無いの?あなた』   冷たく嘲笑してやると、男の濡れた瞳は揺れ、唇が戦慄いた。
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