寄生のライフサイクル

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生物とは何か? ミクロには自らの複製を作ることが生物としての定義の一つに上げられる。 それは極論をすると、他の生物の細胞に浸入し、核酸の複製を作り、そのDNAもしくはRNAを複製、タンパク質の合成を行うマクロファージのような物もある。 もちろん、その他多くのウイルスなども、他の生物を介在しなければ増殖を行えない生物が居る。 そして、ある一定の細胞数を持つ多細胞生物。われわれ人間もそうだし、ペットなどは分かりやすい例だろうし、雑菌を媒介する吸血昆虫、衛生面で人間にかなり近いところで生活をしているネズミなどは、「雑菌」という形で保菌をしていることは、否定できない事実だ。 我々は他の小さな生命の複製に一役買っているわけだ。 次に、寄生という言葉を考えよう。 上で論じた「菌」や「病原性ウイルス」などは『寄生』と言えるだろうか? 生物学的要素としては一般に寄生という言葉は使わないことが多く、単細胞生物以上の物が主に「寄生」という言葉で言われることが多い。 では、寄生とは? 進化の過程と言った観点から見て行こうと思う。 アカントアメーバという、本来土壌や、泥水にすむアメーバが居る。 このアメーバは、分裂増殖を行う単細胞生物だ。しかし、このアメーバは人体に寄生することがある。 寄生部位は人体の「角膜」 すなわち目の表面だ。 このアメーバは保存液の中でも生きられる特性がある。 これにより角膜炎を引き起こし、最悪失明にすら至ることがある。 しかし、逆に、アメーバー赤痢という病気を聞いたことがあるだろうか? バックパッカー等をやっていたことのある人にはなじみがあるのではないだろうか。この病気は、原虫(Entamoebahistoly-tica/E。dispar)が、経口ないし、一部性行動による感染をする。 非寄生生活もするとみられていますが確認はされていない。基本、繁殖、増殖は人 体をふくむ、他の生物の消化管内。つまり、他の生物がなければ増殖することが きわめて難しい。 ではこの生き物は、いつ生物の腸管に住み着くことを選んだのか? これは、旧来の進化論での説明だけでは、矛盾を生じざるを得ないのです。
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