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僕は中学二年の時、反抗期の真っ只中だった。
母に何か言われるたびに、
『死ねババア!』
『消えろ、ババア!』
と言い返していた。
それも毎日の事だった。
ある日、いつもと同じように、
『死ねババア!』
と言うと、母は黙って僕の腕を握りしめて、道路の向かい側の砂浜に僕を無理矢理連れて行った。
その途中も、
『キモいんだよ!、放せババア!』
と声を荒げながら……。
砂浜で母は僕の目をじっと見つめて言った。
『お母さんなんて死んだらいいのよね……。』
『ここでじっと見てなさい。』
俺は何をするのかわからず、ただ眺めているだけだった………。
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