反抗期

2/3
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
僕は中学二年の時、反抗期の真っ只中だった。 母に何か言われるたびに、 『死ねババア!』 『消えろ、ババア!』 と言い返していた。 それも毎日の事だった。 ある日、いつもと同じように、 『死ねババア!』 と言うと、母は黙って僕の腕を握りしめて、道路の向かい側の砂浜に僕を無理矢理連れて行った。 その途中も、 『キモいんだよ!、放せババア!』 と声を荒げながら……。 砂浜で母は僕の目をじっと見つめて言った。 『お母さんなんて死んだらいいのよね……。』 『ここでじっと見てなさい。』 俺は何をするのかわからず、ただ眺めているだけだった………。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!