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ある日、私は近所の龍神神社の階段に座っていた。
そして、考えていた。人生について・・・
その時、ある人に話しかけられた。
「もしもし、どうかしましたか?」
話しかけたのは、龍神神社にいつも見る自分と同じ年ぐらいの見覚えのある女の子だった。
忘れていたのだが、私の名前は、橋本創希(はしもと そうき)だ。今年、高校生になったばかりの、男の子だ。
高校に入ってまもなくクラスの子の名前もあまり覚えていない。
「大丈夫?」
思い出そうとしていて、考えているのが長かったようだ。
「あー!私の事覚えてないでしょ!」
女の子は言った。
「ごめん。見覚えはあるんだけど・・・思い出せないんだ。」
私は、物覚えがいい方ではないのだ。
「私は、同じクラスの山本沙羅(やまもと さら)だよ。覚えてよ!」
「ごめん。なかなか人の名前覚えられなくてさ。」
私は、そう言ったが沙羅のほうは少し怒っているようだ。
「あっ!もうこんな時間だ!ごめん。もう帰るね!明日、学校でね!」
そう言って、走って行ってしまった。
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