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次の日、私は遅刻ギリギリに学校に着いた。
クラスに入ったら、沙羅がすぐに話しかけてきた。
「昨日はごめんね~!私の家の門限早くて、困るんだよね~。」
沙羅は、元気に話しかけてきた。
創希は、女の子とあまり話すのが得意ではない。
「いや、平気だよ。山本はあそこで何してたの?」
創希は気になっていた。なぜなら、あそこは、神と契約した場所だからだ。
沙羅は、すぐに答えた。
「実は、あそこはおばあちゃんの家なの。ちょっと寄り道してたんだ。橋本君は?」
創希は、『神様に会いに行ってたんだ。』なんて、言えない。言ったら、変に思われると思ったからだ。
「俺は…ちょっと考え事があってさ。」
他の理由が考え付かなかった。
「じゃあ、よかったら相談してよ!」
と沙羅は言って、授業開始の鐘が鳴ったので、席に戻った。
『相談できるわけない。』と、創希は心の中で思っていた。
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