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「キャァッ!!」
先程の女の子が叫んだ。
「こんな事もあろうかと、仲間を一人配備させてたのさ!!」
男は少女を背負い外に出た。
「お疲れ♪報酬は上乗せな♪おい!武器を渡してやれ!!」
片手剣の男が黒い刀を渡した。
「ご苦労…」
男は刀を受け取ると背中に背負い込んだ。
アラタ「(あの男…でかいな…2Mは越えてる…あのガンナーがリーダーだな…ってか彼氏…彼女をたすけてやれよ…)」
「達也さん…」
「こっちを見るな!!僕まで巻き込まれるだろ!?」
そう言って男は馬車の反対側から逃げた。
「おい!待てっ!」
「放っておけ♪」
「だがもしギルドに報告されたら?」
「ちゃんと手は打ってある♪さっき音爆弾なげさせたろ?あれであっちのほうではガレオスが暴れてるから勝手に死ぬよ♪」
アラタ「(中々考えてるなぁ…)」
「ちょっと!?放しなさいよ!」
「コラ!暴れるな!」
パンッ…
乾いた音が砂漠に谺する。
「………」
「やっと黙ったか♪」
「オイ!!」
「あんだ…」
ドゴォッ!
男はそこから先を言う前に殴り飛ばされた。
アラタ「お前等…女に手ぇ出すたぁいい度胸してんなぁ!?オラ!?」
赤い服を来たアラタが叫んでいる。既に瞳孔が開ききっている。
「なんだぁ!?おま…」
ドゴッ!
アラタ「喋るな!息が臭ぇ!」
バンッ!!
アラタ「クッ!」
アラタは飛んできた銃弾を避けた。
「中々やるな♪つ…ぐふぇ!?」
アラタ「お喋りが過ぎるんだよ♪」
アラタはあっという間に近付き顔に一発入れた。
アラタ「次はあんたか…あんたはハンターだろ?立ち居振る舞いが違う…」
「よくわかったな…小僧、ランクは?」
「さぁね!?ギルドに所属してないから!」
「俺は元とは言え、ランクは5だ!死ねぇ!」
ブンッ!
ブンッ!
だが男の刀は悲しくも空を斬るばかり…
「クッ!何故あたらん!?」
アラタ「あんた引退してから結構経つだろ?太刀筋がわかりやすすぎんだよ!!」
ドゴッ!!
「ウグッ」
男は腹に一発入れられ唸った。
アラタ「まだだ!!」
アラタは体を捻ると…
ドガァンッ!!
回し蹴りをブチ込んだ。
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