§第一章§出会い……

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ギィ…… 古びたドアが開けられる。扉の向こうは煙草の煙や料理の煙で真っ白だ。 中に入ると酒の香……なんて甘い匂いではない。酒を頭から被ればこんな感じになるのだろう。 そんな中進んで行くとカウンターが見える。 カウンターの奥には給仕係が着るようなメイド服を来た女の子が二人いる。カウンター越しに話している女性も見える。明らかに人間ではない。 耳が長く目付きも鋭い、噂に聞く竜人族だろう。 そんな者は放っておいて、カウンター奥のメイドに話し掛ける。 ?「ここでハンター登録をしてほしいんですけど」 メイド「ここに詳細情報を記入してください♪後々ギルドカードとして発行しておきます♪」 ?「わかりました♪」 そう言って渡された紙に?は書き始めた。 名前…アラタ 出身地…東北に浮かぶ島の真ん中 年齢…17 得意武器…集団の場合はガンナー、単身の場合は片手剣 趣味…煙草を吸いながら釣り チーム(所属していなかった場合はとばしてください)…白き翼 アラタ「こんなもんでいっか♪できました!」 そう言って用紙を渡した。 メイド「ハイ♪確かに承りました♪少しお時間かかりますが、何か食べますか?」 アラタ「いえ…それよりも同じ出身の人を探してほしいんですが!」 メイド「かしこまりました♪えぇ~っと……現在ですとお一人だけいますね♪」 アラタ「ドコッスか!?」 メイド「あそこの席で飲んだくれてる方です♪」 指を差された所には白い鎧に包まれた人がいた。
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