A day.1

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私は辺りを見渡し先輩らしい人物がいないことを確認すると、一台の靴箱の前に立った。 目でその文字を確認する 『二年三組』 『三谷』 鞄から手紙を取り出す。 靴箱を開く。 上履きが入っていた。 どうやらまだ登校してないらしい。 一つ一つ作業を進めるごとに心拍数が上がっていくようだった。 私は、一呼吸置くと、素早く手紙を上履きの上に置いた。 そして静かに靴箱を閉めた。 「……のぞみーー!!」 私は後ろで見守ってくれているだろう友達の名前を叫び、後ろに振り返った。
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