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私は辺りを見渡し先輩らしい人物がいないことを確認すると、一台の靴箱の前に立った。
目でその文字を確認する
『二年三組』
『三谷』
鞄から手紙を取り出す。
靴箱を開く。
上履きが入っていた。
どうやらまだ登校してないらしい。
一つ一つ作業を進めるごとに心拍数が上がっていくようだった。
私は、一呼吸置くと、素早く手紙を上履きの上に置いた。
そして静かに靴箱を閉めた。
「……のぞみーー!!」
私は後ろで見守ってくれているだろう友達の名前を叫び、後ろに振り返った。
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