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「なんだよ、改まって。開けていい?」
私の返事を聞かず、三谷先輩は手紙のハートのシールを剥がした。
ハートに破れた封筒の一片がついていた。
三谷先輩は、呆ける私の前で手紙を読み始めた。
しばらくの間沈黙した空気が流れた。
その空気が、さらに私を混乱させた。
嫌な予感がする。
予想通り、三谷先輩は手紙から私に視線を戻すと、さらに暴走を続けた。
「ごめん。放課後は病院いかないといけないから、今話聞いて良い?」
め、めまいが……
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