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縛られた体
退屈だった。
毎回毎回決まった筋書き…決まった動きに決まった台詞。毎回毎回同じ事をさせられる。
最初、私には感情と言うものがなかった。だからそんな事に辛さや退屈さを感じる事はなかったのに…月日は私に感情を与えた。そう自分では動く事も喋る事もできない私に、残酷にも神は感情という心の波だけを私に与えたのだ。
なんの悪戯か?
神は私に何を求めているのか?
意味なんてないのだろうか?
もしそうだとしたら本当に酷い話だ。毎日の同じ流れに逆らう事も終わらす事もできぬこの人形に、こんな感情なんてあったって苦痛の何者にもならないのだから。
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