タイタニック号の謎

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助かった者は、暗く寒い大西洋の真ん中で、海へ放り出され次々と息耐えていく人達を、遠目に、震えていた。 カルパチア号が到着したのは15日の夜明けだった。くしくも人々は、船を乗り換えることにはなったが、当初の目的どうり、ニューヨークの町に着いた。 タイタニック号に乗っていた誰もが、このような形で自由の女神を見ることになるとは、思っていなかった……。 以上が生存者706名、死亡者1517名の20世紀最大の海難事故である。 しかし、本当に事故だったのかという疑問が生じる。 今回はここからがメインである。 いくつかの疑問を紹介しよう。 一つ目は、何故あるべきはずの双眼鏡が積んでなかったのか? 二つ目は、何故澄んだ空気のなか、船首の先にライトが灯されていたはずなのに、気付くのが遅かったのか? 三つ目は、ホワイトスター社社長のJ・ブルース・イズメイ氏は、何故、他船からの何度もの氷山警告を開示せずに隠し、速度を落とすどころか、加速していたのか?上げていくと切りが無いくらい不可思議な事が浮かんでくる。 これを一つ一つ解明したいと思う。 当時タイタニック号では何度か双眼鏡が紛失する事件が起きていた。 監視員は目視で監視するしかなかったのだ。
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