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エルドラドとは、黄金郷として知られているのだが、本来は、全身を金粉で塗った人のことを意味する。これをエル・ドラードという。
このエル・ドラードの伝承が始まった地は、南米の奥深いジャングルの、黄金郷である。
現在このエル・ドラードに関する資料は、リオデジャネイロの国立図書館文書部に保管されているドキュメント512号である。これはポルトガルの探検家が残したものだが、このドキュメント512号が、彼の手から直接図書館にくる事はなかった……。
このドキュメント512号は、彼がインディオに託したものである。ここでこのドキュメント512号の一部を日本語に訳して掲載しよう。
『山の山頂に達した我々は、息を呑むような景観がその先に広がっているのを目の当りにした。その先には、まるでブラジルの王宮差ながらの大都市があった、恐らくかつて、たくさんの人々が住んでいたと思われる。だが今となってはその影もなく、静寂が一体を支配していた。都市にあるものは全て巨大で、他のどんな場所とも、比べ物にならない程異質だった。入り口には、非常に高い三つのアーチがあり、真ん中のアーチは特に巨大で、解読不能な文字が刻まれていた。我々は河岸の淵に入った。すぐに苦労せず砂金を手に入れる事が出来た。』
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