~御印の儀~
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そこは、誰もいない一室。 教室としてずいぶん使われていないのであろう。 本来あるはずの机や椅子は無く、ただ一人、金髪の少年が窓に寄りかかるようにして立っていた。 白いカーテンが風でなびく。 少年は姿の見えない誰かと話をしていた。 「……わかっている」 決して独り言ではない。 「……到着は五日後です。 それまでに、整理をつけておいて下さい」 声の主は、穏やかに語った。
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