~鑑定士~

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はっ、はい。っと少し戸惑い気味にシオは絨毯に腰をおろした。 吸い込まれそうな切れ長の瞳。 それを柔らかく細め、女性は細く白い手を差し出した。 「さぁ、あなたの手を」 高鳴る心臓。 女性の手に触れたただけで赤紫の髪が逆立つのでは無いかと思うくらいに電気に似た感覚が流れる。 「案ずることはありません。 心を静めて……」 『そっ、そんなこと言ったって!』と思いつつ深呼吸をしていく。
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