~鑑定士~

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「私の御印は雨だったの! これ、お母さんの家系だわ」 「あの黒いのにはびっくりしたが、ほら!牙の御印だぜ!」 「へぇ!いいなぁ!」 テーブルに着くとシオは静かに腰を下ろした。 向かいに座るイオラは興奮覚めやらぬ様子で話を始める。 「あたしは風の御印が出たの! で、ウィルが、意外に弓矢!シオは? どんな御印だった?」 「………」 「シオ?」 黙ったままのシオ。 「……?、どうしたのさ?」 元気の無いシオに二人は首を傾げた。 「あっ、もしかして恥ずかしいの?大丈夫よ!何が出たって笑わないわよ!」
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