~鑑定士~

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「やはり、星の運命には抗えぬか」 彼女の答えに老人の顔に影がさした。 悲しみが込められた小さなため息。 「……では、迎えが来るのじゃな」 「私たちにはどうすることもできないことです」 ルルは銀髪の髪を揺らし彼に背を向けた。 扉の閉まる音。 外は嵐の前の静けさのように穏やかだった。
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