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右は女神の横顔。
左には龍の横顔。
それを囲むように鳥の羽が翼を広げている。
それは、アストラルの紋章だった。
金髪の下から除く彼の目は本来空のように青いものなのだろう。
しかし、今は恐怖で歪んでいた。
腰砕(こしくだ)けた彼の足は恐怖から震え、床には二つに割れた剣が無惨な姿で転がっていた。
そんな彼の向かいに立つ男。
目と鼻を覆うだけの黒い仮面と一文字に塞がれた口。
肩や腕に装着した漆黒の鎧が雷の閃光で不気味に浮かび上がる。
「わっ、私を殺すのか?」
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