~ハンカチ~
3/10
読書設定
目次
前へ
/
473ページ
次へ
時折、かする泣き声。 頬につたう涙。 彼には何て言葉をかけたらいいのか分からなかった。 いつものように自分の特等席で読書をしようと思い、来たらこのありさまだったのだ。 彼女と同じ黒を基調とした制服。 蒼い瞳を困ったように泳がせたあと彼は意を決して 「今日……良い天気だな」 精一杯の言葉だった。 『何を言っているんだ……俺……』 気の利いた言葉の一つもかけられないことに唇を噛み締める。
/
473ページ
最初のコメントを投稿しよう!
1629人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
17(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!