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声を震わせ、金髪の男は自分に剣を向ける仮面の男とその後ろに立つ男を見た。
後ろに下がっていた男はコツコツと仮面の男の隣に立つ。
足音がするたびに金髪の男は小さな悲鳴をあげた。
「理由はご存じのはずです」
そう彼は表情一つ変えずに言った。
雷。
青を基調とした彼の服の胸元にもアストラルの紋章が縫い込まれていた。
雷の様な金の髪は肩まであり、上半分をゴムでとめ、残りは肩に垂らしていた。
空のような蒼い瞳。
「なっ、なんの、こと、だ?」
「私の命を狙っていたのは常々知っていました」
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