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「しっ、知らない!私では無い!」
必死に違うと叫び、首を振る男。
そんな彼を黙らせる様に仮面の男が少し剣を動かした。
「ひっ!」
仮面の下から除く金の瞳は殺す男を一点に見つめる。
「リュウイ兄上……私の命を狙っていたことなど実はどうでもいいのです」
リュウイと呼ばれた男は恐怖と安堵が混ざった様な顔をした。
「じゃ、たすけ……」
「虫酸が走るんですよ。消えて下さい。ついでに言ったら計画の邪魔です。
゛星の声゛を持つ第一王子」
振り上げられた剣。
「ギャャャャ!」
雷の轟と同時に部屋全体にリュウイの悲鳴が響いた。
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