序章

10/10
前へ
/66ページ
次へ
追いながら黒豹のように大きくなり、ジュランはその背に飛び乗った。 そのままフィースローは宙を走り出す。 どす黒い森を背にして、美しく星の輝く夜空に、その姿が浮かび上がる。 ジュランは、白銀色を身にまとい、存在感に溢れた姿で輝いていた。 フィースローは、そんなジュランの事がとても大事で愛しかった。 贄としてあの国から捧げられていたのを見つけて拾い、出会った瞬間から心を奪われている。 家族であり、相棒であり、唯一無二の存在。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

744人が本棚に入れています
本棚に追加