フィースローとの出会い

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そんな魔の森の住人を取り仕切る王は、鋭い眼をもつ黒猫の姿をした、名をフィースローという魔物だった。 非常に濃い魔の力の化身とも呼ばれ、力と力の世界だからこそ、その力量に住人は皆畏怖するか、同等に近し者はお互いに敬意を払い、秩序を保った。 もちろんフィースローは、力だけではなく知識も豊富で、一見無秩序な森の世界を小まめに管理し、危うい均衡を上手く取りまとめていたのだ。
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