フィースローとの出会い

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その日は、底無し沼付近の見回りをする日だった。 いつものようにスラリとした優美な黒猫の姿で、フィースローは音も立てず素早い動きで移動しつつ、何か異変がないか見回っていた。 すると、唐突に赤子の泣き声が空を裂いた。 ピクリと耳が反応し、自然と身体が引き付けられる。 自分の本能が知らせていた。 極上の餌だと…。
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