序章

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虚ろで、鬱蒼とした奥深い暗色の森…。 静かな…いや…不自然に音を潜ませている場所。 姿無き無数の奇異な視線が絡み合う。 空は遠く、一歩先の闇に踏み入れると、後方は何もなくなってしまう…それは錯覚なのか、否か…。 スッ…と空間から一人の少年が現れ、音もなく降り立った。 一片の曇りもない美しき白銀の髪に、深みのある青の瞳をした魅惑的な容貌をしている。 果たして…本当に少年なのだろうか…。
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