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ふと…その少年が顔をあげた。
興味深そうに一点を見つめた後、クスッ…と微笑む。
いつの間にか目の前に同じ年ぐらいの少年が怯えながら歩いており、それに微笑んだようだった。
「…君、迷子…?」
人気のない所にいきなり現れた者に話しかけられた迷い子は、一瞬だけ驚いたが、すぐに頷き、安堵して少年にすがりついた。
「良かった、人がいた!ねえ、ここどこ?」
「ここは魔の森だよ?君みたいな少年がなんでここにいるの?」
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