序章

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「ああ…例の国に動きがあったみたいだぞ」 「へぇ~そう」 フフッとジュランは楽し気に軽く笑った。 その目の奥は、決して楽し気ではなく、残酷な危険さを宿していたが。 「この時を待ってたよ。僕を贄にした事、母を殺した事…」 スッ、とジュランが目を細め、真顔になった。 「この僕が、すべてなかった事にしてあげる」
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