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    駅のホームで 電車を待っている 年の終わりで慌ただしくしている人たちが なんだかうらやましくて…   世の中がこんなにも動いているのに ぼーっと空でも眺めていたい気分で まるで自分の周りの空気だけ止まっていて 取り残されてるみたいで…   別世界     電車が入ってきて 寒い空気を連れてくる   その風があまりに冷たくて ずっとしみていた淋しさが 気付かないふりをしていた淋しさが 心に溶け込んできた…   心の内の 知られないようにしてきた淋しさが ここにあるよと主張する抑えつけても 冷たく突き刺さる空気が 何重にもかけた心のバリアを打ち砕く   風には見透かされてしまうのか 心の空しさと淋しさ よくわからない心を 冷たい風はまっすぐさすように…     薄い氷のような堅くて割れやすい心 もうちょっと柔らかくなれないか?   雲のような 白く輝く雲のような 柔らかくて温かくて 淡く光る心がほしい   輝けるかな 今はつめたい氷の心でも 少しずつ磨けば 透きとおる光を放つ そしてだんだん温かくなって 堅い心がとけて… ふわふわになって雲になる   この心はなれる? いつかなれる? きっとなれる    
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