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リージュは朝日の前に起きてしまう。いつもの事なのに胸騒ぎがしていた。
リージュはそれを興奮だと思い込んでいる。
リージュ「頭領に密書だけもらおう。」
台所にはすでに握り飯と国王に対する手紙が置いてあった。
国境の近くであるが水の国なら往復一日有れば着くことができる。
リージュ(いってきます。)
リージュは腰から背中の真ん中位まで六本の短剣が鞘に入って装備していて肩から腰に掛けて剣を挿している。それをマントで隠していた。そして、千本をいろんなところに隠していた。
リージュは誰とも別れも言わずに出ていく。
リージュは足に気力を入れて、かなりの高速で水の国まで移動したために午前中についた。
リージュ(どう侵入しよう?)
やはり、裏道を探すと言う答えがでた。
まるで何かに導かれるようにリージュは隠し通路を見つける。
迷いなく入り進むと数体のモンスターがいた。
あまりにも弱すぎてリージュは気力を使わずに素手で倒す。
微かな気力、小さな悲鳴、モンスターの唸り声、リージュは直感した誰かがいてモンスターに襲われてる、そして、襲われている人間が弱いことを。
リージュは最高速度で走りモンスターの脳天に千本で風穴を開ける。
リージュ「大丈夫?怪我はない?」
小さな女の子、青い髪に青い目の女の子が振るえていた。
女の子「大丈夫です。」
リージュは千本を1本だけ取り出して気力を込める。
千本は白銀から黄色に変わる。
リージュ「これを持ってれば、大丈夫だから。」
リージュは女の子に渡して、そのまま通路を抜けた。
リージュ(僕って薄情かな?)
城の中に入ったために兵士が数人いた。
リージュはバレる事なく国王の元に行く事ができた。
国王に片膝をついて、密書を高く掲げる。
リージュ「国王、我ら忍の国からの密書でございます。」
国王は密書を受け取るとリージュに帰るように命令したためにリージュは急いで来た道を帰った。
急がなくては全てを失うような気がしたためありったけの気力を足に込めた。
案の定、リージュの町は炎に飲み込まれていた。
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