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wind-Ⅰ
水と鉱山の町サレルカ
宿屋に数人が押し込むように入る。
そこには広い食堂が広がり、女主人がため息をついていた。
リージュ「飯をくれ、金は払う。俺も含めた6人に飯を。」
主人「あぁ、だけどまともな物は出せないよ。」
リージュは緑の髪に、碧の瞳で、170前後の身長まで成長していた。
主人はリージュ達を椅子に座らすと、スープとパンを持って来てくれる。
主人「すまないねぇ。これしか無くて。」
リージュ以外はとにかく口に押し込み喋る余裕はない。
リージュ「すみません。」
とにかく、リージュも押し込んだ。
主人「盗賊がこの町に来なければもっとおいしいもの出せたのに、すまないねぇ。」
リージュ「盗賊がいなければ、もっと栄えるのか?」
主人「えぇ、それは誓える。」
リージュは押し込んで、立ち上がった。
リージュ「盗賊はどこにいる?」
主人「ここから西の山だけど。」
リージュ「テメェーら仕事だ。盗賊討伐するぞ。」
立ち上がり、金を置いて出ようとする。
主人「やめときな、何人も失敗してるんだ。」
リージュ「成功したらまた来る。それまでに食い物頼むよ。」
リージュ以外はマントにフードを被り、顔を隠していた。
一人は残り、五人で行く。
歩いてすぐに、見張りを見つける。
リージュは千本を使い、首筋にあるツボをついて眠らす。
リージュ「パーティーに遅れるなよ。」
リージュは正面突破をすることにする。
五人は個々に散り、それぞれ中心を目指す。
見張り「やっちまえ。」
矢が飛び交う。しかし、リージュにかするどころかまったく当たらない。
リージュは空気中から、エクスカリバーンをだす。
エクスカリバーンには飛び散ったはずの珠が一つだけはまっていた。
リージュ「螺旋風。」
全方向に衝撃破が出て、弓を引く人に当てて気を失わせたり、山に穴を開ける。
山に穴を開けて作った盗賊の寝床に大きな風穴を開ける。
リージュ(弱い、鬼はもっと強い。ホントに鬼はいるのか?)
リージュは落胆しながら歩く。
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