wind-Ⅰ

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数十分ほど歩くと豪華な扉が見えてきた。 リージュはエクスカリバーンで扉を切り刻むと中に入る。 中に入るとまるで待ってましたといわんばかりリージュの仲間の一人を人質にしていた。 親玉「動くなよ。コイツがどうなってもいいのか?」 リージュ「あぁ、殺したかったら殺せば? それに人質なんで最弱の戦法をするなんてバカだな。」 盗賊の親玉は勢いでフードを被った仲間のフードを破り捨てた。 そこには、肩まで伸びた赤い髪、そして、まったく同じぐらいの赤さの瞳をした少女だった。 親玉「ウソをつくな。殺して言い訳ない。」 あまりに堂々としたリージュの態度に不安を覚えていた。 リージュ「早く殺せよ。出来るなら。」 千本がいたるところ刺さっている親玉は動かそうとしたがすでに体は動かない。 リージュ「人質とは、注意を二つにわけないといけないし、武器は人質にむけなければならない戦法だ。」 少女は腕を振り払いリージュのそばに寄ってきた。 盗賊の親玉はあっけなく気を失わせられた。 リージュ「ツグミ、置いてくぞ。役に立て、道具らしく。」 ツグミ「すみません、頭領。」 ツグミは深く頭を下げる。 ??「来てよかったよ。」 そこには鬼の仮面を被った黒髪の青年がリージュが切り裂いた扉の所にいた。 ??「俺は心鬼、鬼の者なり。」 リージュ「探したぞ。ぶっ殺してやる。」 リージュは辺りに関係なくエクスカリバーンを振り回す。 流石は鬼、上手く刀で一撃を受け止める。 リージュ「この10年間、お前らを殺すことだけ考えてきたんだぁ。」 リージュの一撃は気力をさらに増し鬼を吹き飛ばす。 鬼は壁にぶつかり壁を貫通する。 心鬼「終わらせる。」 鬼は今までの比ではない速さで動く、リージュは一歩も動かずにすべてをガードする。 リージュ「消え去れ、天魔流 白魔衝。」 エクスカリバーンは白く輝く斬撃破を出して、鬼を切り裂く。 鬼の仮面は砕けちる。 だが、致命傷を負っただけでとどまっている。仰向けに倒れる鬼は高笑う。 心鬼「まだまだ強い鬼はいる。お前はいずれ死ぬ。」 リージュは鬼の心臓に剣を突き立てる。 鮮血で辺りを真っ赤に染める。
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