wind-Ⅰ

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ホホについた返り血を服の袖で拭き、マントを脱いで、マントでエクスカリバーンの血を拭く。 盗賊の住んでいた洞窟を出る。 外では四人のリージュの部下が盗賊全員を縄で縛り、リージュを待っていた。 リージュ「ツグミ、シルク、コウエン、ヘキリュウ、状況報告。」 シルクと呼ばれた少女は、ブラウンの髪にに灰色の瞳。 コウエンは白銀の髪に紺色の瞳の少年。 ヘキリュウは金色の髪に金色の瞳の少年。 ヘキリュウ「敵は全て生きています。」 コウエン「まったく、殺すななんて人が悪いっすよ。頭領、殺す方が楽でいいです。」 リージュ「たく、これは加減の練習だ。殺す事は簡単だからな。」 シルクとツグミは中を確認しに行く。 リージュ「先に宿屋に戻る確認してからお前らも来い。」 コウエン&ヘキリュウ「はい。」 二人は消える。 縄で繋がれている数十人の盗賊を引きずりながら連れていく。 リージュが宿屋の前に行くと女主人と筋肉質の男達が出迎えてくれた。 主人「無事なのかい。」 リージュ「俺も含めて、残りの四人も大丈夫です。それより、コイツらを頼みます。」 リージュは後ろで気絶している盗賊を見せる。 男「酒だ、酒を持ってこい。」 程なく、コウエン達が帰ってくると宴が始まる。 数時間がたつと宴は終わって、リージュと主人以外は寝てしまう。 主人「ありがとう、貴方のおかげです。」 リージュ「俺は報酬の為に働いただけです。」 主人「なんかお礼をしたいけどお金なんてないし。」 リージュは今は寝ている、今日、戦いに参加しなかったコメリアを見ていた。 リージュ「アイツは、コメリアはどうでした?」 主人「いい子だね。うちに働き手として欲しいよ。」 リージュ「なら、もらってください。」 主人「本人がいいなら喜んで。」 リージュは手を振り、そのまま、眠る。 女主人とリージュと五人は朝日が出る前に目覚め、朝食も取らずに旅立つ。 リージュ「コメリア、お前はここで生きろ、主人と話はついている。」 コメリアはうなずいて、宿屋に残る。 リージュ達はすぐに見えなくなる。 男の一人が起きる。 男「女将さん、思い出したよ。死の風、リージュ。賞金首だよ、アイツ。」 主人「しっかり生きるんだよ。」 主人は小さく呟く。
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