wind-Ⅰ

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リージュが目覚めると牢獄の中で手と足がそれぞれ鎖で繋がれている。 リージュ(生きてる。あの毒は麻痺系かよ。) 足音が聞こえる。 兵士「オフェルト様がお前を生かせと言うから生きてる。あれがウソならお前は死ぬ覚悟しけおけ。」 兵士はそのまま歩いて、どこかに行く。 そして、また足音がする。今度は、軽い足音が聞こえる。 リージュ「なんのようだ、マーヒィ。」 マーヒィ「あらあら、捕まった美青年救いにきただけよ。」 マーヒィ、彼女はウェーブのかかった長く美しい黒髪に、赤黒い瞳の165cmぐらいの女性。 リージュ「いくらだ?」 マーヒィ「200。」 リージュ「200万も払えるかよ。それにいい。もうすぐ鬼が来るからな。」 マーヒィは今まで笑っていたのに、急に真剣な顔つきになる。 マーヒィ「期限が早まった。鬼は今日来る。貴方は3日寝てたから知らないでしょが。」 リージュ「足音だ。いけ、マーヒィ。」 マーヒィ「最後に、敵は四人いる。」 そう言い残し、闇に消えていく。 オフェルト「君だけか?」 リージュ「あぁ、悲しい知らせだ。鬼は今日来る。」 オフェルト「来なかった死ぬと思え。」 リージュは気力を感じる。 リージュ「ほら、きた。」 爆発音が聞こえる。オフェルトはリージュを置いて行こうとする。 リージュ「俺を連れてけ。」 オフェルト「お前は置いて行く。」 オフェルトはそのまま行ってしまう。 リージュ(めんどくせぇ。) 鎖を気力で砕き、牢獄の扉を蹴り破る。 リージュ「エクスカリバーン。」 エクスカリバーンを出して、常に戦闘状態にするつもりが千本がない。 仕方なく、見張り兵士を気絶させ、見張りがもっていた少ないリージュの千本を奪う。 兵士「中庭に敵が二体いる。」 そう聞こえて、中庭を目指す。中庭では戦闘が起きているらしく、気力を感じる。 行くと異常にでかく、太っている鬼と、身長1mぐらいの小さい鬼がいた。 鬼「我は大太鬼、こっちは小太鬼。」 リージュはゆっくりと歩き、兵士と二人の鬼の間に入る。 リージュ「探したぞ、カス鬼。」 大太鬼「貴様が我らを調べるハエか。」 小太鬼「俺が狩るぜ。」 かなりの速さで動き回る小太鬼は、一瞬で仮面を斬られ、地面にめり込ませる。
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