プロローグ

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プロローグ

緑色の髪に、碧の瞳の少年は修行場で千本を投げていた。 少年(ふぅ、今の僕なら妥当かな。 早く頭領やみんなの役に立てるようにならないと。) ??「リージュさ……、いえ、若頭領様。頭領がお呼びです。」 少年はリージュと呼ばれている。 リージュを呼んだ少女は桜色の髪に、赤い目の少女だった。 リージュ「マイ、僕はリージュでいいよ。リージュって呼んで欲しいよ。」 リージュはできるだけ優しく微笑んでいる。 マイは顔を赤くして下を見てモゴモゴと言い始めた。 マイ「リージュ……様。それよりも、頭領が呼んでいます。」 リージュは頷く、今の表情には先ほどの優しさは一片もなく真剣そのものだった。 リージュとマイはまだ幼く二人はまだ8歳になってすぐである。 古い町、まだ屋根は瓦など少なくワラが多い。 その中で一番大きい家にリージュだけ入る。マイは玄関で待っていた。 リージュ「失礼いたします。叔父上様。」 叔父「入れ。」 重々しい声と共に部屋に入る。 リージュ「頭領、なにようでしょうか?」 叔父「そう硬くなるな。初任務だ。ランク5の任務、二番目に難しいがなんとかなるな?」 リージュはゆっくりと頷く。 叔父「任務内容は水の国の姫君に挨拶してきて、国王に密書を渡してくれ。」 リージュ「かしこまりました。」 またしても重々しく問いかけられる。 叔父「我らの使命はわかっているな。」 リージュ「我らは忍者。忍び耐える者です。」 叔父「分かればいい。下がりなさい。」 リージュは部屋をでると家まで出る。 マイは待っていたらしく下を向いていた。 リージュ「マイ、初任務が決まった。僕は君をこの集落を守れるように強くなるから見守っててくれ。」 マイ「おめでとう、私は待ってますから、必ず待ってます。」 まるで自分の事のように喜んでいる。 マイと共に買い物をしただけで夜になってしまっていた。 夜から急いで準備をして眠ろうとしたが眠れなかった。 これから訪れる運命の試練に直感で理解し、感じていたから、リージュの運命の歯車は狂い始め軋み始めた。
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