596人が本棚に入れています
本棚に追加
(おいおい、何言ってんだ。お前子どもの面倒なんてみたことないだろ!無理だよ!)
〈だからといって放っとけないだろ!〉
僕の中で、二人の僕が言い合いを始めた。
(よく考えろ。お前は秋吉の恋人じゃないし、どうしようもない男だぞ!)
〈それがどうした!〉
(お前には無理だろ!)
〈やってみなきゃわかんないだろ!〉
(勝手にしろよ!どうなってもしらないからな。あとで後悔したって遅いんだからな。)
後者の僕が勝ったようだ。
僕は秋吉を見て、もう一度はっきりと言った。
今度は、つい流れで出た言葉じゃない。
「夕方、僕が保育園に迎えに行って、夜は僕のアパートに泊めて面倒みるよ。朝、保育園に行く前に迎えに来てくれればいいよ。頼りないけど、ベビーシッターだと思ってくれればいいから。」
最初のコメントを投稿しよう!