冴えない僕と夢と妄想

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顔を洗って冷蔵庫から牛乳を取りだし、そのまま何口か飲んだ。 カーテンを開けると、いっぱいの日差しが身体中に刺さる。 (今日は晴れかぁ) 残念ながら、僕には予定がない。 彼女もいない。 まともに会社にも勤めておらず、ただバイトをして生活費を稼いでいる。 あとはパチンコ三昧。 こっちが本業みたいなものだ。 僕の人生は、今朝みた夢のように、誰かを背負っているわけでもなく、ただ自分のためだけに、自分の好きなように動いている。 光輝いているところなど、全くありはしない。 でも…。 憧れはある。
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