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直はもう抵抗しても無駄だと思い、警察署に行くことにした。
…やっぱり取り調べ室だった。
机を挟んで向かい合わせで座る直とお巡りさん(の卵)
「それじゃあ、質問に答えてね。
なぜあんな遅くに外に居たのかな?」
「ッそれは…コンビニの帰りで。」
とっさについた嘘と慣れない裏声で、変な汗が出てきた。
「男ならともかく、女の子なんだからもっと身の危険を感じなくちゃ!」
「はぁ…」
自分は男だと言い出したいが、とてもじゃないが言えない。
「それでは名前と電話番号を…ついでにメアドを」
黙ってオマワリを睨んだ。
「じ…冗談に決まっているじゃないですか!」
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