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「おわっ!?えっ落ちる!?」
落ちるっ!と思ってぎゅっと目を閉じたけど落下の感覚は全くなく、ただふわふわと漂うような浮遊感があるだけだった。
「あ…あれ?俺…落ちてない?」
慣れない浮遊感の中でゆっくりと目を開けてみると、そこは真っ暗闇だった。
いや、よく目を凝らして見ると小さな星のような泡のような、とにかく小さな光りが足元のもっとずっと下の方から上に向かって昇っていた。
言葉で表すのが難しいような、不思議な空間だった、小さな光りしかない筈なのに不思議と周り、と言うより自分の体がはっきり見えた(周りはいくら目を凝らしても果てなんて見えなかった)
「ここは…どこだ…?俺さっきまで丘に…」
「ここで何をしている…」
「Σ!!!?」
突然男の声がして俺は反射的に振り返った。
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