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振り返った先には銀色の髪の男が立っていた。
見た目は俺よりも年上っぽい、高校生か大学生くらいだろうか、中国の民族衣装のようなひらひらした着物のような服を着ていて、その辺の女子が騒ぎそうな、いわば整った顔立ちをしていた。
「ここで何をしている…と聞いているのが聞こえぬのか?」
「え?あ…えっと…何って言われても…;」
俺だって突然こんな所にきちまって頭ん中混乱してるんだ、何してるか聞かれても困る…
「用がないのなら早々に去れ、なぜ貴様がここに来ることが出来たのかはしらぬがここは貴様のような輩がいてよい所ではない」
「なっ!?俺だって好きでこんな所来たわけじゃねぇよっ!!」
「…それはどうゆうことだ…?貴様は氷樹が見えるのではないのか?」
男は訝しげに眉をひそめると先程の男の子が言った氷樹と言う単語を口に出した。
「知らねぇよ!ここどこだよ!!つか大体なんだよそのヒョウジュってのは!」
俺はわけのわからないことが色々とありすぎてイライラしていた。
「氷の樹と書いて氷樹だ、氷樹とはこの巨木のことを言う、ここは氷樹の内部だ。」
「内部?」
俺は男の言っていることの言ってることの意味がまったくわからなかった。
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