16人が本棚に入れています
本棚に追加
男の言っている意味がまったくもって理解出来ない俺は疑わしげに聞き返した。
「そうだ、ここは氷樹の内部、無限に生まれる生命の廻る世界だ」
「生命の…廻る世界…?」
男の答えに俺の頭はますます混乱した。
(無限に生まれる生命の廻る世界?んだよそれ…でも…実際俺はこんな所にいるわけだし…;)
俺の頭の中をぐるぐると考えが駆け巡っている時に男が口を開いた。
「貴様は氷樹が見えていないにも関わらずこの氷樹の内部へ辿り着いた、もしかしたら貴様は…氷樹に呼ばれたのかもしれぬ…」
「は?氷樹に呼ばれた?このわけわかんねー木にか?」
「そうだ…もし本当に貴様が氷樹に呼ばれたのなら…貴様は私の主として選ばれた人間なのであろう…」
最初のコメントを投稿しよう!