樹から始まる

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「……は…?主…?」 俺は男の発言に阿呆みたいにぽかんと口をおっぴろげていた。 「そうだ…お前は私の主たる人物かもしれぬのだ…」 この男…混乱してる俺を更に混乱させるような事を連発しやがった。 「……確かめてみるか…貴様…名はなんと言…?」 「は?俺の名前?」 「そうだ、早く言え…」 「か…風宮…帝…」 怖ず怖ずと答えると男がいきなり俺の足元に膝を着いた。 「な…なんなんだよっ!?;」 「…我が主…名は帝…真に我が主たる者ならば…その証たる紋章を示せ…」 男はどこの国の言葉かも解らぬ言葉を発した。 「なに言ってんのかわかんねぇよ…;ほら立てってば!」 俺が男の肩を左手で触れるといきなり手の甲が光った。
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