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「なっ!?なんだよこれっ!?」
俺は慌てて男の肩から手を離した。
手の光りは消えており、代わりに対極図のような痣が出来ていた。
「なんだよこれ…痣?;」
「それが私の主の証だ…帝、貴様は私の主たる者だ…」
は?主?俺が?俺は今まで何事もなく平和に暮らしてた極普通の学生だったんぜ?
それがいきなり…わけわかんねぇ…;
「な…なんかの間違いじゃねぇのか…?俺、ただの学生なんだぜ…?;」
「いや、帝は確かに私の主だ、その紋章がなによりの印…」
男は俺の手の甲を指差して言った。
「印?紋章?この痣が?でも…こんなもんいままでなかったんだぜ?」
俺は苦し紛れにそう言った。
面倒事に巻き込まれるのはごめんだったからだ。
「それが出たのは私と出会ったからだ…」
「でもっ…!」
「帝が何を言ったとしても私の主たる者に変わりない…契約の儀をさせてもらう…」
「契約の儀…?なんだよそれ…;」
さっきから俺は混乱しっぱなしだ…頭が状況に着いて行けてない…
「心配いらぬ…すぐに済むことだ…帝が綺麗な人間で幸いだ…」
またわけわかんねぇ事を言って男は俺に近付いてきた。
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