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「おおっふぉっふぉーいやああっ!!猫耳萌え幼女発見!!」
それを見た禁児が奇声を上げながら、にじりにじりと少女に近付きます。
まさに人間のクズですね。
「ねえねえ! そこのニャンニャン幼女! 俺にご奉仕する気無い?」
まだ年端もいかない少女に、なんつー事を抜かすんでしょうか、このクズマスターは。
案の定、少女は怯えた表情でクズ野郎を見ています。
「にゃ……?」
上目遣いで涙を浮かべて怯える少女、さすがにクズマスターも罪悪感を覚え……
「いい! いいねその表情! 俺、そういうの嫌いじゃないんだぜ!」
なんと罪悪感を覚えるどころか、逆に興奮するゲロ野郎。
そして、にやにや笑いながら少女を見つめるロード・オブ・ザ・クズが、ポケットから何かを取り出しました。
「ほら、腹減っただろ。うちに来れば牛乳やるぞ」
バイトで身に着けたであろう、営業スマイルと呼ばれる偽りの笑顔で、少女に今巷で大人気の、『一番絞り・母牛が我が子に与えたかった牛乳』を見せつけるキモクズ。
よほどお腹が空いていたのか、それを見た少女の表情が、ぱあっと明るくなり、ちょこちょこと禁児に近付きながら手を伸ばします。
駄目! 逃げて下さい! 知らない変態についていっちゃ駄目ですよ! 物につられたら危険ですよ!
そんな叫びもむなしく、少女は変態怪人クズゴンに手を引かれ、夜の町へ消えて行きました。
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