第1話:天使と悪魔と猫一匹

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   ですがその時、被っていたキャスケットが落ちて、猫の耳が露になりました。 「あの耳……獣人!? 初めて見ました……」  キィナが驚愕の声をあげます。  ていうか、さっきからこいつら自分達を棚に上げすぎです。 「猫耳……。猫耳……! 可愛い~! 決めたわ! 貴女は殺さないで私のペットにしてあげる!」  ロクナがにまぁ~っと笑って、蜘蛛の足をワキワキ動かします。  てか、怖すぎですから。 「……何だかよう分からへんけど、好きなようにはされへんで!」  キャティが、鋭い爪を振りかざして、ロクナに接近します。 「ふふ…。縛り上げてやるわ! フィンガーバウンド!」  ロクナの10本の指から大量の糸が紡ぎ出され、キャティに向かって放たれました。 「わわわっ! 危なっ!」  慌てるキャティですが、驚くべき俊敏さで、何とか糸をかわします。 「ああもう! 素直に縛られちゃいなさいよ! たっぷりねっとり可愛がってあげるからぁ~」 「その役目! 俺が引き受けたぁっ!」  ロクナの言葉に反応して、部屋から飛び出してくる禁児。  本当にこいつ、脳味噌でラフレシアでも栽培してるんじゃ無いでしょうか?
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