貴金学園の日常?

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只今8:25 後5分でチャイムがなるという時に、中等部2年銀クラスの戸が勢いよく開き、ざわめいていた教室は静かに注目した。 「おっはよー、皆。今日も元気に楽しく逝きよー」 教室に入ってきたのは、なかなか可愛い小柄な女の子だった。 金オレンジのセミロングの髪に水色の瞳。服はストリート系でシルバーアクセをつけた…パッと見、少し派手な子だった。 「遅かったじゃん、美姫。何かあった?」 「てか、字ちげーし。逝ってどうすんだよ、逝って(笑)」 「ミキー、キョーの化学の宿題見せてー」 美姫を見た瞬間、いっせいに美姫に話しかけた。どうやら美姫はこのクラスの中心的存在のようだ。 ちなみに美姫が制服を着ていないのは、銀クラスには制服がないからだ。鉄は黒系のセーラー&学ラン、銅は赤系のブレザー、金は白系のセーラー&学ランかブレザーの選択制 話を戻して、 「嫌だな、分かって言ったんだよ。実は自転車がパンクしててさ。そのまま来ようと思って漕いでたんだけど、アスファルトと車輪の擦れる音があまりにも酷いんで、途中で引き返して、家に置いてきたら、時間食っちゃって」 と言いながら笑い、席に着き、プリントやノートを出した。 「えー、でわ。宿題みたい奴、1教科お菓子一個で見せてやるからこいや!?」 そういうとクラスの半分が美姫の元に来た。 「俺は数学と英2」 「あたし化学」 「私、古典」 美姫の机にはお菓子の小山が出来てきた。 「わ~い、大量大量」 美姫は嬉しそうに笑いながら、その光景を見ていた。 ガラッ また戸が勢いよく開いた。 「チャイム鳴り終わってんぞ。席つけ、ガキ共」 そう言って入ってきたのは、このクラスの担任 志塚蛍夜(シヅカケイヤ) 24歳。 少々童顔で高校生位に見える。基本的に口は悪い。
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