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アトピー
俺、アトピーがひどくなって鬱になって、高校も辞めてかーちゃんにあたって泣かせまくった。かーちゃんは泣きながら
「ごめんね!ごめんね。かーちゃんがもっとちゃんと面倒みてあげてれば…」
それでも俺は「お前がこんな体に生んだせいだ!なんで俺だけがこんな目にあわなきゃいけないんだよ!!!」と言った。
ある日、俺は包丁を取り出して言った。「もう死ぬ!」軽くおどかすつもりだった。
しかしそのとたん、かーちゃんは「やめてえぇぇぇ!!!!」と叫び、その場に泣き崩れた。
俺が風呂から上がった後もまだ声を出して泣いていた。今思うと俺もよくあんな事ができたもんだ。
かーちゃん。ごめんね。かーちゃんはホントに俺のために何でもしてくれたね。毎日毎日。俺にはつらい顔は見せずに。
「ただいま!今日お店でよさそうな薬もらったよ!」なんであんなに嬉しそうな顔で言うの?自分の事のように喜ぶの?
かーちゃん。最近少しづつ良くなってきたよ。4月からまた学校に通い始める事ができたのも、かーちゃんのおかげだよ。
みんなはもう大学生だけど、俺は高校2年生。でも嫌なんかじゃないよ。かーちゃん…
生んでくれてありがとう。
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