ヘビースモーカー 雄次

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夕方勢い良く居酒屋の階段を上る                     「おまっとさん」                            くわえ煙草で壁にもつれ掛かるヤツが居る。 飯島 雄次       家が近く、小・中・高と一緒の幼なじみだ  店内に入ると一目散に喫煙席に座る         「俺ビール お通しは要らない」 俺は、笑顔でそう言うと、すかさず  「俺ウーロン」      雄次は煙草をくわえ首をゴキゴキ鳴らしていた               タダのチンピラにしか見えないが根は優しい  ぶっきら棒だが何かと気に掛けてくれる      今日も、俺の中免合格祝いだと言って飲みに誘ってくれた メニューを観ながら    「バイクのドコがいいの、寒いじゃん、煙草、吸えんし」                      「いきなり否定かよ」   そんな感じで飲みだした
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