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えっと…
確かあそこを曲がって
「わっ!!」
ドンッ!
廊下と角を曲がった瞬間、不注意で誰かとぶつかってしまった。
あいたたた…
何このベタな展開は…
そう思いながら顔を上げると、倒れた私の下には超美形の男の子がいた。
何この人…
かっこいいっていうのもあるけど、このするどい瞳から目が離せない…。
それはまるで時間が止まったみたいだった。
けど、それは周りの音ですぐに現実に引き戻されることになる。
「あれってさ、転校生だよな?」
「あの子!!雅くんの上に乗ってるわ。羨ましい」
ヒソヒソと話してるのが聞こえ、私は今どんな状況か再認識させられる。
「……気に入った」
え?
下にいた男の人が何か言った気がした。
って、この体勢どうかしなきゃ!
「すいません、重いですよね!」
急いで退こうとして腕に力を入れたんだけど、その腕を引っ張られてさっきよりも一層二人の体が密着する。
というより…
「「キャーー!!」」
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