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窓から差し込む太陽の光がラテの顔を明るく照らしている。
「ん……」
重い瞼を開けると太陽のあまりの眩しさに一瞬クラッとした。
すぐに目を閉じたのにチカチカする。
しばらく目が治るのを待ってベッドから下りた。
ラテが枕を見ると、ラテの頭があった部分が湿っている。
これはラテの寝汗がすごかったのか。
それとも夜に流した涙が濡らしたのか。
後者であって欲しいと思いつつラテは枕を太陽の当たる位置にずらしリビングへと続く階段を下りた。
「おはよう」
返事がないとわかっていても毎朝挨拶は欠かさない。
この家ではすべての時間が止まっている。
……兄がいなくなってから。
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