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溢れてくる涙を拭い、テラは野原の石に腰掛けた。
「いてっ!」
!!?
テラは驚いてあたりを見回した。
ここは僕とお兄ちゃんの秘密の場所。
村の人は誰も知らないはず。
じゃあ、さっきの声は?
「おいっ!どこに足のせてるんだよ」
テラが声のする方を見ると自分の足の下に白い生き物がモゾモゾと動いていた。
んん???
白い鱗にコウモリのような羽。
トカゲには羽はないし。
何だこいつ。
白い鱗は太陽にあたり虹色に輝いている。
もしかして……。
昔お兄ちゃんが言ってた。
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