はじまりはいつも突然に

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「ドラゴン?!」 「そうだ。お前、ドラゴン見たの初めてか?」 「ど、ドラゴンがしゃべった」 「さっきからしゃべってるじゃねぇか」 不機嫌そうにドラゴンは言った。 でも、ドラゴンて……。 ドラゴンはラテの足を振り落とすと立ち上がった。 そのドラゴンの高さはラテのヒザほどしかない。 「お前、俺のこと小さいって今思っただろ」 「思った。だってドラゴンてもっと大きいんじゃないの?」 「俺はまだ子供なんだ!立派な大人になればあそこのお城くらいの大きさになるんだ!」 「じゃあ、子供のドラゴンがなんでこんなところにいるんだよ」 「それにはいろいろ事情があるんだよ……」
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